自然薯とろろ汁
和亭やなぎ
迷わず注文、和亭やなぎのとろろ汁
岡崎市の公園横の細い路地裏に隠れたように佇んでいる和風の店構え。
一件お鮨屋さんの様だが、中では絶品の自然薯を使ったとろろ汁が名物だ。
お父さんと息子さん二人で切り盛りするお店では迷わず、自然薯とろろ汁を注文してみよう。息子さんは静岡宿場の面影残す、丸子でもてなしの心溢れる旬味と、数寄屋造りの風情を楽しむ昭和を代表する作家や文化人の数々も足を運んだという、100年近い歴史を誇る老舗「待月楼」で修行されました。
自然の恵みと和食の奥深さを堪能して欲しい思いをそのまま受け継ぎ、この和亭やなぎでは培った技をそのまま提供している。
忘れさせる
ふっくら、とろろ汁
本来、朝作った味噌汁でとろろを溶いて仕上げたという郷土料理・とろろ汁。
丸子名物でもあるこの料理を、やなぎ独自の調理法で仕上げた麦とろご飯が評判だ。昔ながらの味をアレンジし、鯖や昆布で取った出汁と味噌を、岡崎の地元産の自然薯で溶いて、上品な味に仕上げる…。
食べてみると確かに自然薯の味が濃い。そこらで食べる「とろろ」とはまた別物。自然薯と呼ばれるものはピンからキリまであるようで、こちらで使用しているのは最高峰の真芋というもの。麦飯はお代わりができます(2杯まで)。ただし、汁はお代わりできませんが、最初の汁だけで2杯はいけます。自然薯のとろろは、注文が入ってから擂られ、出来たて新鮮な芋の風味を楽しむ事が出来る。お得なランチでは自然薯とろろ汁+焼き魚(毎日異なる)+小鉢+茶碗蒸し+赤だし+おかわり2杯までの麦飯のセットで何と1,000円です。
取材時に付け合わせにカマの塩焼きが付いていたのですが、これがまたいい塩加減でふっくら焼かれていてさらに食欲を増進させてくれます。
このお値段でこの料理。間違いなく文句なしの太鼓判ランチでした。
自然薯とろろ汁 価格 ¥1,000
丸子の特徴を受け継ぐ出し汁は味噌の香りが口の中に広がります。
これは三河で食べたどのとろろ汁とも違います。
素材の良さはもちろんのこと・・・、なんでしょう、食欲をそそる料理といえば良いのでしょうか。セットについた魚料理の美味しさとあいまって何ともいえない贅沢なランチタイム。文字通り、ここはランチの隠れた銘店ですよ!