名物〝焼き味噌"
八丁魚光
八丁魚光の名物料理〝焼き味噌"
岡崎といえば味噌の町。
名物八丁味噌の工場近く、足を少し延ばすと八丁魚光はある。1983年(昭和58年)に開業したお店の今の店主が作る焼き味噌はちょっとした名物であり、お店にはなくてはならない味となっている。
コース仕立てで出されれる料理に一品としていわば箸休めに近い肴でもある。
焼き味噌といえば、昔そば好きの江戸っ子は、そばがくる前に一杯やるのが何よりの楽しみだったとか。
香ばしく焦げた「焼き味噌」を少しずついただきながら、「気長に待つ」。
そんな粋なつまみは、今は有名な老舗のそば屋しか扱っていないのも残念なもの。
4つのお部屋を
ご用意しております。
魚光の焼き味噌は奥が深い。
店主は自分の代ならではの焼き味噌を献立に加える際にありとあらゆる「八丁味噌」を試した。
何種類も試食を繰り返した結果、やっと満足いく八丁味噌がカクキューの赤味噌だった。
北海道の豆100%使用しためったにお目にかからない最上級の赤味噌である。これを鍋にたっぷり入れて弱火で木べらでねっとりと、練り上げる。くるみを轢いて香ばしく炙り、味噌に加えさらにコクと甘みを引き出していく。焼きたての味噌の香ばしさと旨さといったら・・・。
懐かしさとともになかなか家庭ではお目にかかれない深い味わいである。
また、魚光では昼と夜の会席には少し焼き味噌の味を変えている。昼は甘め、夜は少し芯のある味噌を楽しめる。
酒にも合うので、肴にいっぱいやるのもオツなもの。
通の方だけなく、大人の味を気軽にコースで楽しめるのは魅力である。
開業以来受け継がれてきた焼き味噌は現在の店主によりさらに奥行きのある逸品へと進化した。
積み重ねた歴史の数だけ、物語がある焼き味噌は、口に入れると魚光の歴史を味わえる料理でもある。
※コース会席料理の一品です。